【経験から語る】ロジハラの落とし穴

大手企業のエンジニアとしての入社から3年。私が上司への報告や説明で経験してきて感じた、ロジハラの落とし穴と打開策をまとめました。

ロジハラという言葉に少しでもピンときた方は、ぜひご覧ください。

ロジハラとは

ロジハラとは、「ロジカルハラスメント」の略で、論理的(ロジカル)ないやがらせ(ハラスメント)のことです。ビジネスで美徳とされるロジカルシンキングと密接に関係しています。

主にビジネスの場において考え方で優位にある者が、劣位にある者に対して精神的・身体的苦痛を与える行為です。

2018年5月から浸透してきたこの”ロジハラ”という言葉、サラリーマン3年目の私が持っていた違和感が言葉となっていることに衝撃を受け、
私の経験が少しでもご参考になればと思い記事にしました。

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そもそもハラスメントとは

ハラスメントは、英語の harassment を表す「いやがらせ」という意味です。行為に意図がある学校でのいじめ問題に対して、ハラスメントは「迷惑をかける」ことなので、行為者に必ずしも意図がある必要はありません。

ハラスメントという言葉の重要性は、行為者に「意図」があろうとなかろうと、相手が不快を感じたのであれば、その行為は「ハラスメント」に該当する可能性がある、ということです。

ロジカル(論理的)なことは悪?

結論からいうとロジカルに罪はありません。ロジカルは、ビジネスにおいて正義です。なぜなら、ロジカルシンキングとは、

一貫していて筋が通っている考え方、あるいは説明の仕方のこと

Wikipediaより

とあるように、 受け手が安心・納得できる最大な証拠になるからです。

私の例(経験したケース)

私が経験したケースは、業務の指導をする側(リーダー)と、指導を受ける側(私)という状況でした。この状況は入社したての新人は必ず通る道なので、経験されている方も多いと思います。

私の場合は、「何が言いたいの?」、「何を言っているか分からない」、「なんでそうなるの?」を無限に言われ続けるような状況でした。

私の職場には優秀な人が多いのは事実でした。
そのような職場で「私も成長してやるんだ!」という意気込みと、「みんなと協力して少しでも良い物にするんだ!」という気持ちで頑張っていました。
そんな中、自分の中で最高の物を持っていく度に否定され、良くない物であることを認識させられ続ける。
一緒に良い物作るためのアドバイスではなく、圧倒的な批判という状態でした。
批判を認め続けることは、同時に自分自身を傷つけていることに後々気づき、一人で悔し涙をする日も。

ロジカルなのは素晴らしいことです。しかし、「何が分からないのか悩んでいる」ことを説明させたり、「アドバイスなしに指摘のみを続ける」ことは、不利な状況の人にとって精神的なダメージが大きい、ということが経験から言えます。

ロジハラという3つの思わぬ落とし穴

実際の経験を通じて、ロジハラの落とし穴を次の3つにまとめました。

  • 人との関係を大切にする人はネガティブな状況に陥りやすい
  • まじめにやろうと思うほど空回りする
  • 思い込みが強い人は標的にされやすい

この3つを次で説明します。

人との関係を大切にする人はネガティブな状況に陥りやすい

ここで言っている人は、保守的な傾向で人との関係を大切にする人のことです。「対人関係を悪くしたくない」、「相手に不快な思いをさせたくない」といった、人との関係を大切にする人は、時に自分を犠牲にすることがあります。

個人的な意見としては、八方美人や完璧主義な傾向にある人は、この保守的に当てはまる人が多いと思います。

まじめにやろうと思うほど空回りする

言われたことや指摘されたことをすべて受け止めて、自分の責任だと思いやすい人は要注意です。また、完璧主義な人(私もそうです)は、失敗を恐れる傾向にあるため、相手の評価にとても敏感です。
その結果、自分が出せる最大の成果(と思っている事)が否定されるので、「何をやっても認められない」という勘違いにつながります。

思い込みが強い人は標的にされやすい

自分が出した結果や内容をすんなりと受け入れる傾向にある人は、客観性に欠けるかもしれません。ひらめきや思考の波に乗って勢いよく進んだ結果、相手から見て、あなたが何を言っているかわからなくなる場合があります。

自分の考えに、「本当にそうなのか?」といった疑いを持つことが少ない人は、考えた事柄の間に、ロジハラの標的となる隙間ができます。

自分を守りつつロジハラと向き合う

相手の期待に応えようとしない!

考えてみれば相手の考えがロジカルでない場合もあります。相手だって完璧ではないのです。悲惨なことですが、それでも相手は自分が正論だと思い込んで突き詰めてくる場合が考えられます。

いずれにしても、上司への報告や説明において分からないことがあった場合は、「分かりません」とはっきり言いましょう。言い訳は、かえってロジハラの標的をつくることになります。手強い相手だと、分からない理由を聞かれる場合があります。その場合は、自分には難しい問題だということをキッパリと言いましょう。

全て自分の責任だと思うのではなく、頑張った自分を認めるくらいの気持ちで、自分に余裕を持つことが大切です。

事実と意見を明確にする!

「分かっている事実」と「自分の考えから出た意見」を分けることが、思考を整理する上で役立ちます。事実と意見を混同させてしまうと、誤解を生む原因になります。この誤解が、ロジカルな説明を求めてくることにつながります。

説明の仕方(内容の飛躍)に気を付ける!

ケースによりますが、説明する場合は基本的に、まず結論から言いましょう。結論を言うことで相手は聞く姿勢をつくります。

結論を言った後は、内容を説明をしていきます。ここで、説明の仕方に気を付けましょう。説明する内容が飛躍していたり、相手の知らない言葉を使ったりすると、獲物を見つけたかのように指摘してくることでしょう。

内容を飛躍させがちな方は、「そんなん言われなくてもわかるわ!」くらいのイメージで説明するくらいがちょうど良いと思います。実際に、私もこのイメージを持つだけで、相手の理解度が良くなったのを体感しました。

重要なのは、ロジハラに敏感な方は、思考の事柄の隙間を狙ってくるんだと意識することです。この意識が打倒ロジハラの武器となります。

さいごに

私の新入社員時代の経験をもとに、ロジハラとは何なのか、ロジカルでないことの批判が若手に取っては大きなダメージになり得るということを述べました。

一方で、ロジカルな考え方は自分を守る盾にもなるという認識が重要です。

「ロジカルであれば全て良いのか」というと、そうではありません。ロジカルに考えたせいで柔軟な発想が犠牲になったり、選択肢を極端に狭くしてしまうなどのデメリットがあります。

ロジハラと向き合っていくためには、自分の考えの隙間を埋めていく意識をすることが大切であると考えます。
もし自分が相手より優位な立場になったとして、相手を傷つけず、守ってあげるためにも、ロジカルを味方にしたいですね。

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